(1)個人的に特に役に立ったもの
①Adaptibar 約2000問(含むNCBE OPE400問) ★★★
無料トライアルはこちら。
・NCBE(National Conference of Bar Examiners)の許諾を得て公開されているMBE過去問による演習教材。
・解説もコンパクトで平易です。
・試験対策である以上、まず過去問に当たるべきとの定石を踏まえると、最も有効だったと思います。
・ただし、Civil Procedureだけは過去問の蓄積が少ないためか、現時点ではオリジナル問題のみとなっています。本試験の傾向と離れている感あり(出題分野等)、演習するとかえって混乱する恐れもあり、初期段階ではCivil Procedureのパートはスキップされるのが良いかと思います。
・一度全問解き終わった段階で、その後どうするかについては、以前は間違った問題を全問解き直すようにしていましたが、演習済の分量が増えてくると、あまり効率の良いやり方ではないこと、もう一度その問題を見ないと必要知識を思い出せないようでは学習の程度としても足りていないこと、に気付きました。途中から、なぜ間違ったのかを分析出来たら、重要ポイントのみ前記ノートに集約し、以降はQAは見ないようにし、代わりに集約したノートのみ参照するようにしました。
②Steven L Emanuel Strategies and Tactics for the MBE 約600問 ★★
・同じくMBE過去問集。米国受験者の間では広く利用されているとの情報を得て、購入・演習しました。
・上記①と比較すると、解説が簡にして要を得ている感は若干劣りますが、有用と思います。
③NCBE MBE StudyAids210問 ★★★
・NCBEから近時発売されました。100$で1科目30問あります。
・Civil Procedureに関しては、現時点で公開されている唯一の公式問題集と言え、非常に有益です。
・当面は、本教材に含まれている30問とMBEでの民訴出題開始前に公開されたサンプル問題10問を重点的に演習・理解することを優先するのがCivil Procedure対策としては有効かと思います。
サンプル問題は、こちらです。
・個人的にも、この40問を重点的に対策したのみで、本試験MBEのCivil Procedureの成績は上位30%程度でした。
・私の得点実績から言っても、現時点では受験者の間であまり活用されていないと推測されます。それ故にこそ、取り組む意義が高いと考えます。
(2)その他、有用だったもの
①BarBri MBE問題集(個人的に解いたのは約600問)
②Kaplan MBE問題集(個人的に解いたのは約1200問)
・従来からよく利用されています。
・ただし、これらは、近時各所で指摘されているとおり、本試験の傾向からは若干離れている傾向あり(問題文が本試験と比較すると過剰に長いなど)、近時のMBE対策としては、上記過去問をまず優先するのが有益かと考えます。
(3)時間配分、正答率
・時間的には、1回目の受験準備段階は3時間で100問を解き終えることができませんでした。
・1回目の受験本番、かろうじて3時間で100問を解き終えました。
・2回目の受験では午前・午後とも30分以上前に終了しました。
・私のように英語力が不足している方でも、努力さえすれば解けるスピードは格段に上がります。問題演習を繰り返すのが有効かと思います。
・演習段階の正答率は、70%程度でした。
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初出 2018年11月27日