そもそも米国税理士って何?

米国税理士の概要は、以下のとおりです。

概要 ・米国税理士(Enrolled Agent、「EA」)とは、米国の内国歳入庁(Internal Revenue Service、「IRS」)が実施する国家試験に合格し、登録免許を受けた米国の税理士のことです。
・1884年から認定開始された、米国で最も古い公的資格です。
人数 ・全世界でActiveな米国税理士は約65000人。
・そのうち日本在住として登録されているのは約200人です(約0.3%、2022年9月現在)。
業務内容 主な業務は以下のとおりです。
・税務申告
・税務代理(税務調査対応等含む)
・税務相談
米国弁護士・米国公認会計士との対比 ・米国弁護士、米国公認会計士(USCPA)の場合、米国税理士の資格がなくても税務業務を行えます。
・米国弁護士、米国公認会計士は州ごとの資格ですが、米国税理士は連邦政府から認定される資格のため、州に制約されることなく業務を行えるとのメリットがあります。

ちなみに筆者は、米国弁護士を取得した後に、米国税法の勉強をしたくて米国税理士の試験を受けました(米国司法試験の範囲には税法は含まれていませんでした)。上記のとおり、改めて資格取得しなくても税務業務はできますので、変わり種な方かなとも思いましたが、米国公認会計士資格取得後に米国税理士も受験するという方々も一定数いることを後で知り、ちょっぴり安心しました。

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